院長の独り言

2022-03-22 16:34:00

むくみについて

今日は真冬の寒さ、冬に逆戻りです。雪もちらつくとか。
警報が出ていますので、節電いたしましょう。

『むくみ』についてお話します。

全身のむくみを自覚したことのある人もいると思います。むくみはいろいろなからだの状態で起こってきます。簡単に言えば体の水分の分布のアンバランスと考えればよいと思います
むくみは医学用語では浮腫(ふしゅ)といいます。浮腫を起こす原因として、心臓の異常、肝臓の異常、腎臓の異常、甲状腺などのホルモンの異常、薬物による浮腫などがあります。この場合は、左右同時に起こり、体重の増加が見られることが多いようです。全身の浮腫がある場合は、これらの病気がないかどうかを検査することが必要です。

その他のむくみとしては、片方の膝が悪くて、片方の足にむくみが起こる場合や、お年寄りが長時間足を下におろしておく場合(下肢の静脈血の流れが悪い場合)などは、体の一部のむくみが起こることがあります。また、女性の方でホルモンのバランスが悪くなっている場合などにむくみとして自覚される場合があります。

むくみを起こす病気や状態は、いろいろあるので、むくみが続く場合はご相談ください

 

 

 

2022-03-12 09:06:00

血液について

お久しぶりです。

すっかり暖かくなりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

早速ですが。。問題です。人の場合、血液ってどこで作られるのでしょうか?

答えは、骨髄です。骨髄とは骨の中心部です。

血液の中には、赤血球、白血球、血小板というものがあります。赤血球は、血液を赤く見せている小さな粒(顕微鏡でみると円盤状をしてます)です。血液の液体そのものが赤いわけではありません。採血をした後しばらく放っておくと、赤血球が下に沈み、上澄みは淡黄色の液体となります。赤血球の働きは主に酸素を運搬します。

白血球は、病原体の駆除にあたります。病原体を食べたり、病原体の在処を知らせたりして体を病原体から守ります。病院で採血する理由の一つは、もし細菌感染がある場合は、骨髄から白血球が動員されるので、白血球数が増えているかどうかを調べるためです。

血小板は、血液を固める働きがあります。血管が障害を受けて出血が起こると、血小板が集まり、血液凝固のための化学反応が起こります。いろいろな病気で血小板が少なくなると血が止まりにくくなったりします。

これらの血球を除いた後の液体の中に栄養成分や電解質などが含まれています。体の隅々に栄養を行き渡らせます。血液はこれらの役割があるのです。

 

 

 

2021-12-13 23:14:00

不整脈

普通、健常人の心臓は安静にしている時には1分間に約60~80回、規則正しいリズムで拍動しています。運動をすれば、全身の筋肉に酸素と栄養が必要となるので拍動が増えます。心臓の中には電気が伝わる神経があり、心房の収縮の後に心室が順番に収縮していくようになっています。

手首のところに走っているとう骨動脈の拍動を触れることで脈をとります。1分間の拍動数が脈拍数です。通常、心臓の拍動の数と脈拍の数は一致しているので、脈をとることで心拍数をカウントしているわけです。

不整脈では、正しく電気が伝わらなかったり、よけいな電気が発生したりします。不整脈が出ると、脈が規則的でなくなったり、脈が飛んだりします。

また、急に脈が速くなったり極端に脈が遅くなることもあります。実際は心臓が拍動していても、手首の脈は触れないことがあります。不整脈の種類は様々です。

生理的不整脈もあります。息を吸った時は脈拍は遅くなり、吐いた時は速くなります。これは、正常であり治療の必要はありません。

 

 

 

 

2021-11-19 10:29:00

動悸について

今夕見られる部分月食はかなり深く、ほぼ皆既月食に見えるといいます。
ちょっと夜空を見上げてみようと思います。
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動悸の時の心臓の拍動は、規則的な時、不規則な時、脈が速い時、脈が遅い時など様々です。心臓に全く異常がなくても、自分の心臓の拍動が自覚すれば、これは動悸の症状です。

健康な人でも動悸を自覚したことがあるでしょう。たとえば、激しい運動をした後、激怒した時、コーヒーやお酒を飲み過ぎた時など、「ドキドキ」する症状の事です。でもこれらの場合は、時間がたてばおさまってしまいます。こういった生理的な原因以外で動悸がおこる場合があります。

動悸の原因は3つに分けられます。
第一に心臓に原因がある場合は、各種の不整脈や心臓の弁疾患、心筋梗塞などの心臓病などで動悸が出ます。
第二に心臓以外の原因がある場合として、発熱や貧血、甲状腺機能亢進症、低血糖発作やその他のホルモン異常などです。この場合は脈が速くなって動悸がおこります。
第三の原因として、精神的な不安状態があります。心臓神経症などのように、心臓やその他の内蔵に異常がなく、脈拍も正常な場合であっても、動悸が感じられる場合があります。

気になる動悸は、どうぞご相談ください。




2021-11-09 09:31:00

動脈硬化

今日は朝から雨降りで、肌寒い一日となりそうですね。
今回は動脈硬化について話をさせていただきます。
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動脈硬化とはよく聞く言葉だと思います。
動脈が硬くなることとはどんなことなのでしょう。なぜ良くないことなのでしょうか?

動脈は体の隅々に栄養と酸素を運ぶ管です。この管の内側には内膜があり、この内膜は様々な原因で障害を受けます。内膜が障害を受けるとそこに炎症を起こす細胞が集まり、その部分を硬く狭くしてしまいます。石灰が沈着してしまうこともあります。そうなると本来軟らかい管だったものが、硬くもろくなってしまいます。

ちょうど、古くなったゴムのガス管の内側にススがついて細くなったりヒビが入ったりするのに似ているかもしれません。そうなると、詰まってしまったり、破れてしまったりする危険性がでてきます。これが動脈でおこると、血栓症や出血ということになります。

軟らかい動脈は老化で少しずつ硬くなりますが、動脈硬化が早く進んでしまう病気があります。高血圧や糖尿病や高コレステロール血症などがそうです。これらの病気を持っている方は医師とよく相談して、しっかり療養を続けてください。




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